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東映グループの概要

今回紹介するのは「東映」です。映画を見る時に「東映」と書かれた三角のロゴを見ることがあるのではないでしょうか?東映グループは、映画の製作、配給、興行を行う東映株式会社を中心とした企業グループです。日本の映画・テレビ番組の制作・配給会社の中でも特に有名な存在でもありますね。

東映株式会社は1951年に設立されました。グループ企業には、東映アニメーション株式会社、東映ビデオ株式会社という、映像コンテンツ系の企業はもちろんですが、東映ホテルチェーン株式会社などもあります。東映グループは、アニメーションの製作、ビデオ・DVD・映画の製作・販売からホテル経営まで、いろんな事業を展開しているんですね。

特にみなさんが気になるのは、アニメーション事業ではないでしょうか。東映アニメーションは東映株式会社の子会社であり、アニメの企画・製作から版権事業などを行っています。

東映グループのビジネスモデル

東映は、映画をはじめとする映像制作を中心に、多角的な事業を展開する「総合コンテンツ企業」といわれており、事業領域は14個存在します。日本で有名な映画やテレビの製作・配給会社で、様々なビジネスモデルで収益を上げています。映画、テレビドラマ、教育映像、配信、海外販売といった映像制作・配信だけではなく、不動産賃貸事業やホテル事業も展開しています。多角的な収益源とエンターテイメント業界での強い存在感を持つ東映株式会社は、日本経済において重要な存在であるともいえるでしょう。

不動産事業を行っているのは、日本最大級の映像製作拠点である東映東京撮影所や、1926(大正15)年から存在する東映京都撮影所という事業があり、そこで不動産(ステージ)も有しているからだろうと思われます。駅に近い好立地にホテルをいくつか持っているのも、撮影の関係者の拠点としての役割があったからではないかな、とは思います。これについてはあまり情報が見つかりませんでしたので想像になりますが、まったく異なる事業を開拓する場合は、それが必要であるとか、応用できるノウハウがあるとか、そういう理由があるものです。

映画業界は、衰退の一途を辿っているという風に思われるかもしれません。しかし、2022年4〜12月期の連結決算で、売上高は1281億6000万円、前年同期比48.2%増でした。もちろん、映画だけに留まらないという前提はあるのですけど、2023年3月期の売上高はさらに高くなる見通しだそうです。

まとめ

東映は、日本の映画・テレビ番組制作・配給会社として多様なビジネスモデルを展開しています。アニメ業界における主要プレイヤーの1つであり、海外販売や版権事業も手がける傍ら、不動産事業やホテル事業も展開しています。多様な収益源とエンターテインメント業界に対する存在感から、東映は日本の経済において重要なプレイヤーの一人といえるでしょう。