LEDライトのPC

ドワンゴの概要

株式会社ドワンゴは、教育、ゲーム、音楽、eコマースなどの各種サービスを提供する日本の通信・メディア企業です。今でこそYouTubeなどが有名ですが、昔はドワンゴが提供するニコニコ動画が映像コンテンツを席巻していた時代もあったんですよ。今でもコアなファンに人気の動画投稿・閲覧サイトですね。まだ、ドワンゴは2014年にはKADOKAWAの完全子会社となりました。

ドワンゴのビジネスモデル

ドワンゴのビジネスモデルはあまり見つからないのですが、面白いお話がありましたので共有しますね。ドワンゴ創業者である川上さんによれば、事業創造を成功させるために「競争しない」を重視しているというのです。

しかし、だからといって競合がまったく存在しない、競争のないブルーオーシャンに飛び込むことも良しとしていません。競争をしないといっているのに、競争のない市場は選ばないわけです。ちょっと矛盾しているように感じますよね。しかし、競争がない世界には、事業が成長するための資源すら存在しないので、そこで生き抜くのも難しいと考えているようです。たしかに、プランクトンがいない海では成長することはできませんからね。生き抜けるとしたら、プランクトンを食べなくてもある程度はしのげる、もともと資本力のある企業くらいのものでしょう。

逆に、成功するための資源(エサ)があるカテゴリでは、その恩恵で一定の成功を収めている事業というのも存在するわけです。ドワンゴでは、そのような「勝てそうな相手」に奇襲じみた勝負を仕掛けるような事業を展開し、正面から戦っても勝てるための力を付けていくというスタンスとのこと。全員が満足するサービスではないけれど、一部のニッチな人たちには強烈な印象を残す。そういった戦略が、ドワンゴらしい個性に繋がっているのかもしれません。

まとめ

他人と同じことをすると必然的に競争につながってしまうので、競争しないというのは簡単なことではありません。他の誰もしないということは、誰もしない理由というものが常にあるのです。しかし、ドワンゴでは「競争せず、勝てる相手に勝負をしかける」「競合が実装している機能はいらない」というスタンスで、なんならサービスを長く存続させるというプランすら捨てて、個性を押し出すという戦略に舵を切りました。なかなかできることではないですが、しかしドワンゴが現在も残り続けていることを考えると、トリッキーではあるものの理にかなった戦略であるといえるのかもしれませんね。